代表取締役社長 須田騎一朗

代表取締役社長 須田騎一朗

設立 2005年2月23日
事業内容
    • 情シス部門のタイムシェア「シェアード社員」
    • 情シスのオープンナレッジ「Syszo」
会社HP http://www.ug-inc.net/

つながりと成長


創業してからの5年間、弊社最大のテーマは「生き延びること」でした。
世のため人のためになることをビジネスにしよう、
ということで会社をつくりましたので、
「会社の目的」や「志」には相当な自信がありました。
ただ、どうやってそれを商売として成り立たせるか、
それが課題だったのです。

おかげさまで、「生き延びる」課題は今は最優先ではなくなりました。
現在は、どうしたら今まで以上にお客様のお役に立てるのか、に加えて、
どうしたら社員の生活をもっと豊かにできるのか、
そんなことを考えるようになりました。

「世のため人のためになるけれど、儲からないから難しい」
・・・そんな仕事を、
「最高に楽しい、キラキラした仕事」に変えていく。
これが私の人生を通じたミッションだと考えています。

弊社の仕事も、そんな方向にだいぶ進化してきました。
そんな中で、今年(2014年)は「社名」を変えて、
新しい一歩を踏み出すことを決意したんです。

社名については、何年も前から「変えたいね」と議論をしていたのですが、
良い名前が思いつきませんでした。
去年(2013年)全社員でアイデアを出しあって、800ほどの案から10まで絞り、
お客様や知り合いに聞いてみました。
ところが、良い反応が得られなかったのです。
そこでせっかくの案をいったん没にしました。

しかし、思わぬところから新社名が決まりました。
私たちは会社名を考えるのと同時に、
会社の「価値観」や「行動指針」の見直しをしていました。
まず初めに個人の価値観について話し合い、何十通りと出たところで、
会社の価値観として集約しました。
そこで出た答えが「つながり」と「成長」でした。

そもそも会社は誰のものか?
私は「社員のもの」だと考えます。
そこで、全社員で決めた価値観を、そのまま会社名とすることにしたのです。

人様のお役に立ち続ける。

2005年から2009年までずっと赤字でした。
しかし2010年に初の黒字が出た後は、倍・倍・倍と利益が増えています。

赤字の時代も弊社は「内側」から見れば良い会社だったと思いますが、
経営者は外から見た売上や利益で評価されます。
ですから私は5年間、落第点を取り続けたことになります。
一緒に仕事をしてくれた仲間達には、本当に感謝しています。
苦労をかけました。
成果が出てきた一番の要因は、もともと内側が良い会社だったからだと思います。

商売は「人様のお役に立つこと」が重要です。
「結果としての利益」は出さなければなりませんが、
利益は事業を続けるための「条件」であって、それ自体が目的ではありません。
とりあえず利益が出ることをやろう、として動くと、
目先のことだけを見てしまって、結局利益が出にくくなる、
ということが多々あります。

お客様のことを考えて動く。
それが一番大切です。

次のステップに行く!

今まで、当社の「ビジョン」は、年間の事業計画だけでした。
「社長の将来の夢はありますか」と聞かれても、
私としては、現在手がけている仕事そのものが
最もやりたいこと/やるべきことでしたから、
「将来のビジョン。それは今やっていることをよりよく続けていくこと」
という答えになってしまうのです。

しかし、「今やっていること」が商売として成り立ち始めたため、
ここで気を抜くと慢心で会社がつぶれる、と考えるようになりました。
そこで、さらに先の「10年計画」を作ろうと話すようになったのです。

売上や利益や事業の長期目標を定めていきますが、それだけでなく、
会社として「こうありたい」という様々な夢を豊かに描き、
そして社員それぞれの個人的な夢も豊かに描いてもらって、会社の夢と接続していきたい。
会社の夢も個人の夢も実現できる会社をつくろう・・・
それが現在の大きなテーマとなっています。

お互いに異なっている事が強み

弊社の社員は集まって話し始めると、
冗談や笑いが多くて話が長くなることがよくあります。
もう少し短時間で話せないものかと思うこともしばしばです(笑)
しかし、長い議論から生み出された組織やサービスの工夫が
数え切れないほど積み上がった結果、
人が育ち、利益が出るようになったのです。
製造業でいえばこれが商品開発です。

また、1人1人の意見や考え方が全く違うこともよくあります。
最近は社長に向かって平気で反対意見を述べる輩が増えました。
内心むっとすることもあります(笑)が、
これはものすごく嬉しいです。
私も遠慮せずに自分の考えを述べられますから、議論がどんどん進みます。

お互いに異なっていることが、弊社の「強み」「魅力」となっています。
これからも、異なるキャラクターや専門性を持つ人を集めていきます。

プロフェッショナル採用をしている人の中には、
自分でも商売をやっていたり、社会貢献ビジネスで起業をしている人もいます。
他社の役員経験者などもいます。
長期休業の後に復帰した人もいます。
多様な働き方が実現しつつあります。

弊社は特にお客様との信頼関係が大切で、
未発表の社内情報や個人情報、インサイダー情報などにも触れています。
多様ではあっても、1人1人が信頼性の高い人材、正直な人物であることが重要です。

1人1人が価値ある存在

弊社は、
「働き方を革命する」
「中堅・中小企業を強くする」
をミッションとしています。
具体的な働き方は、あまりに多様で、
学生の皆さんに短時間で仕事内容を説明するのが難しいですね。

そもそも、私たちはユナイトアンドグロウの社員であると同時に、お客様の社員でもあります。
人によっては、3社/5社/10社と、顧客をかけもちしている者もいます。
それぞれの顧客は、業種も社風も全く異なっているし、
そこでやるべき仕事の内容も異なります。

旧来の分類には当てはまらない「新しい職業」をつくっているのです。

また、どのようなキャリアイメージが持てるのかと問われたら、
「その答えはあなたの中にしかない」
と答えます。

キャリアとは、会社が提供するべきものではなくて、
自分で描いて獲得するものだと思います。

一人一人が、会社を離れても価値ある人材となるべく、これからも努力していきます。