代表取締役 倉富佑也

代表取締役 倉富佑也

設立 2013年2月22日
事業内容
    • 2D、3D のコンテンツ制作
    • インターネットメディア運営
会社HP http://panda-graphics.net/

世界で戦うためには

「起業をしたい」という想いは、高校に入学する前からありました。
その想いは大学に入学しても、強まるばかり。
早く実業を起こしてチャレンジをしたい。
そして会社を起こすなら、時価総額ランキングで世界一になる会社を作りたい。
そう思ったのです。
その実現のためには日本国内だけではなく、国外を視野に入れる必要がありました。
特に“英語圏”や“中国語圏”と、事業を絡めるのが必須条件。
ならば日本ではなく、中国で会社を起こそうと考えたのが始まりです。

僕はもともと高校生の時に、アプリ開発の会社でインターンをしていましたので、
いわゆるインターネット関連の業界で働いていました。
しかしIT関係での創業を考えると、パソコンと向き合う場面が多いので、
海外で起業しても現地の言語を使うことが少なくなるのではないかと考えました。
それよりも
「現地の方との深いコミュニケーション」と、「1から実業を起こす経験ができる業界」
を求めていたのです。
では、その業界とは何だろう。
そう考えた時に頭に浮かんだのが、“飲食業”でした。
飲食業では
「広告の戦略」「お客様との関わり」「現地での社員の採用・マネジメント」「原材料の選定」など、
事業を運営する上で必要な多くのことを勉強できると考えたのです。
そうして始めたのが、ベーグルが好きだったこともあり「上海でのベーグル店の展開」でした。
しかし私はベーグルを作る専門的な知識はありませんでした。
そこで日本の有名店の力を借りてスタートしたいと考えたのです。
そんな中で、中目黒のBAGEL STANDARDが支援をしてくださることになりました。
技術指導や商品開発のサポートを全面的にお願いする形で、私は中国へ渡りました。

中国でのスタートアップ

上海に移住した私は、お店を始めるために奮闘し、
その後、紆余曲折ありましたが、
1年以上の準備を経て開店することができました。
開店してからは、朝早く起きて、工場から送られるベーグルをお店に並べ、
昼から夜にかけてパンを売りに出かけて、帰ってきたら工場に行きパンの品質を確認、
そして夜中の2時3時に帰宅。
それが1日のスケジュールでした。
当時は、手探りの作業ばかりだったこともあり、
心に余裕をもって仕事に取り組むことが困難でした。
さらには、賃貸契約の関係で2年以内に投資金額を回収しないといけない状況の中、
お店の売上も伸び悩みました。
そのため、このままのペースでは投資金額の回収は困難であると判断して、
苦渋の決断でしたが、開店から3か月で閉店を決めました。
その後、ベーグル店を閉めてからは、
ケーキのデリバリーサービスや建築用CGを日本で受注し上海で制作をする
アウトソーシングのサービスなどを行いながら、
次の事業展開の準備を進めました。

業界を変え、新たにスタート

会社を作るのならば、世界に影響力のある会社を作りたいと考えています。
しかし世界を見渡すと、自分と同じまたは1、2つ年上の方で
既により大きな事業規模で勝負している経営者がいます。
そんな先輩経営者たちに追いつくには、階段を1段ずつ上っているだけでは追いつきません。
1つ、2つ階段を飛ばすことや、
あるいは全く違った方法で到達しないといけないのです。
その中で私は、ベーグル店の撤退後に行っていた建築用CGのアウトソーシング制作の経験から、
「これからはインターネットがますます普及し、国や言語・組織の壁を超えて、
様々な外部の人的リソースを活用したサービスに勝機がある。」
と考えました。
そしてそれを体現する形として、
市場規模が世界的に急速拡大しているソーシャルゲーム向けのグラフィックスを、
クラウドソーシングによって制作するというビジネスモデルを思い立ち、
2013年の2月に日本に帰国し、当社Panda Graphics株式会社を設立しました。
また同年8月に中国上海にも、子会社を設立しました。
現在当社では、クラウドソーシングを活用した2Dと3Dのグラフィック制作が、事業の主軸となっています。
2Dでは、主にソーシャルゲーム向けのイラストの制作。
3Dでは、モデリングやモーション、アニメーションの制作をしています。
また、新規の事業として、3Dプリンタ関連のプロジェクトを進めています。
当社は創業から1年と2ヶ月ですが、
連結グループの社員数は66名となり、売上も順調に伸びています。
また、お客様のニーズに寄り添ったデジタルコンテンツを
安定的かつタイムリーにご提供する制作管理体制は、
お客様からも高い評価を頂いています。

世界でのシェアを広げたい!

今後の展開の1つとして、2014年の秋に、カリフォルニア支社の設立を予定しています。
理由としては、3D関連のゲームやアニメーション産業の中で、
アメリカは世界的に見ても巨大なマーケットであり、
その中の市場シェアを取っていくためには、
アメリカ現地に事業拠点を持つことが必須であると考えているからです。
また、アメリカは、「拡張現実」等、最先端の技術が日々生み出されている魅力的な市場です。
当社としてもタイミングを計りながら、
「拡張現実」等の最先端技術を絡めた新たなマーケットにも積極的に参入していきたいと考えています。
今はまだ、当社の売上の大半は日本国内での売上となっていますが、
来年以降は、売上の半数以上が中国やアメリカなど、
海外での売上になっていると予想しています。

国境や言語の壁を超えて

インターネットがますます進化・普及する世の中。
これからは、地域や言語の隔たりが、ますます無くなっていくと感じています。
そんな中、世界で勝っていくために、当社が社内のメンバーに求めているのは、
「グローバルに物事が考えること」です。
これからも、積極的に実力のある人材を、国籍問わず採用していきます。
では実力とは何か。
「技術レベルが高い人」であればその業界のプロフェッショナルなのかどうか。
「何か成し遂げたいこと」があるのなら、
その業界に関してどれだけ知識を持っていてアクションが出ているか。
そして、何より「どの様な生き方をしてきたのか」であると思います。
世界で勝てるよう、先陣を切って結果を残していけるように頑張ります。