代表取締役 小川 紗知

代表取締役 小川 紗知

設立 1985年4月1日
事業内容
    • コールセンター・通信販売カスタマーサービス・電話秘書業務・お客様相談室代行
    • 電気製品などのリコール商品窓口対応
    • コンシェルジュ派遣
    • 電話応対講座
    • ホームページ制作など
会社HP http://www.worldoffice.co.jp/

主婦から社長へ

皆さんはサラリーマンを辞めて独立するとしたらどのような仕事を選びますか?
小さい頃から好きだったことを仕事にして独立する人、

あるいは働く内に「これだ!」と思える仕事に出会える人、
様々な形があるかと思います。

30数年前、アルバイトとしてこのお仕事に出会うまではごく普通の主婦で、
こんなお仕事があること自体知らなかったんです。
それでも働き始めるとすぐにこの仕事の面白さに魅了されてしまいました。
かかってくる電話は1件として同じものはなく、
変化に富んだ仕事内容が大変刺激的でした。

「この仕事なら自分でやりたい」という思いは日に日に増していき、
いつしか独立することを考え始めました。
ところが、いざ自分でやり出してみると苦労の連続でした。
当時は電話秘書代行サービスと言ってもピンとくる人が少なく、
「留守番電話」程度にしか認知されていなかったんですね。
私自身、「丁寧で親切な対応はどこにも負けない!」と自負していたものですから、
「ルス電」としか考えられていないことがもどかしかったです。
それでも地道なポスティングや営業活動で受注を増やしていき、
着実に会社の規模も大きくなりました。

ワールドオフィスの仕事のこだわり

独立して間もない頃、電話を転送するには専用の転送機(リース)が必要でした。
やがてNTTから自動で転送される「ボイスワープ」なるサービスが登場しました。
このころから転送電話サービスがグッと身近で手軽なものになりました。

そうなると出てきた問題がライバルの参入です。
わざわざ高価な機械を用意しなくても
電話を転送することが出来るようになったのですから、同業他社が一気に増えました。
細かな数までは把握していませんが、
最盛期都内だけで似たようなサービスを提供する会社が800社ほどあったと言いますから、
それはもう大変な競争に突入したということです。

そして次なる問題が携帯電話の登場です。
携帯電話は個人で持たれるものですから
わざわざ会社を通して取り次いでもらわなくても直接連絡がとれてしまう。
実際、中小企業やベンチャー企業では
携帯電話を連絡先として新規ビジネスを始める方達がいる事に驚かされました。

こうして厳しい局面を迎えるようになると往々にして行われるのが「値下げ競争」です。
ある時、ライバル社がこれまでの相場の3分の1の価格で広告を出しました。
ここから多くの同業他社が値下げ合戦に突入しました。
悲しい事に起業する時は、安かろう悪かろうでも
安い方に飛びついてしまう方が多かったように思います。
しかし電話対応の面では絶対に負けないという自負を持っていましたので、
極力低価格競争には迎合せず、逆に付加価値を付けることで
利用したお客様の満足度を上げる方に注力していきました。

しかし、軒並み価格が安くなってしまう流れに逆らえず、
ある年から弊社も大幅に値下げをしたのです。
決して「安かろう悪かろう」にはならずに頑張りました。
「お客様に喜んでもらうことが第一」という会社の方針は
創業から30年を迎える今でも受け継がれてきているのです。

現在の仕事内容

まずメインの柱となる事業が転送電話秘書業務。
これは創業当初から取り組んできた、ワールドオフィスの核となる事業です。
内容としては読んで字の如く、クライアントに対するお客様からの電話を、
その会社のスタッフとしてお電話の対応をしておくというもの。
人手不足に悩む企業様や、お仕事柄留守に出来ない企業様から高く支持されているサービスです。

そして更なる付加価値を付けるために、新しいサービス展開もしています。
その一つが通販受注代行カスタマーサービス業務。
商品の注文からお問い合わせ、発注、クレーム対応まで、
電話業務を得意とする弊社の強みを活かした思いやりと優しさの窓口業務となっています。

また近年ではホームページの制作やネットショップの運営など、
ニーズの高まりに合わせた付加サービスも始めています。

その会社のスタッフとして対応できる強み

この仕事が大好きで始めましたので、
「サービスの良さなら他に絶対負けない」という思いは今も変わりません。
電話秘書業務というサービスがあまり認知されていなかった時から
「優しく思いやりのある対応」をモットーとして弊社スタッフが一丸となって頑張ってくれました。
今会社があるのは本当にスタッフのおかげと心から思っています。

何でもそうですが、安かろう悪かろうではお客様から支持されていきません。
弊社の社員の中には英語で応対可能な者もたくさんおりますし、
受ける職種、業界に特化出来ているという点が他社との差別化になっています。
例えば弁護士事務所などでは専門用語を覚えたり、通販業務でも商品知識を予め勉強しております。

嬉しいのは、長年お付き合いさせていただいているお客様が多いということ。
なかには創業当初から、本当に起業されて間もなくの頃からお付き合いさせていただいていて、
大きく成長された企業様もたくさんいらっしゃいます。
そして今なお「お昼休みだけ」転送して下さっています。
携帯電話の普及に伴って転送電話そのものの需要が少なくなってきている現在においても
それらのお客様から変わらずご支持をいただいている事は、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
携帯に転送して途中で切れてしまったり、道を歩きながら聞きとれなかったりと、
ビジネスチャンスを逃してしまったと異業種交流会などでよくお聞きします。
その度に「ウチのサービスをご利用下さい。絶対安心してお仕事が出来ます!」とお伝えします。
クライアント様から「まかせて安心」と嬉しい言葉をいつもおっしゃって頂き、
お褒めの言葉を頂く度に、スタッフ一同嬉しく感謝の気持ちでいっぱいになり、
いっそう気を引き締める毎日です。

独立を応援!必要なのは「真面目・素直・情熱」

さらに、もっと踏み込んだ新しいサービスがコンシェルジュ派遣。
これは電話応対に留まらず、お忙しい時間だけ弊社のスタッフがお手伝いに伺うお仕事です。
今は女性だけですが、将来は男性、女性問わず一般派遣業務までできればいいなと思っています。

そして、ワールドオフィスの今後の理想形の一つがグループ化すること。
色々な業務の人が仲間同士で仕事を廻したり、
お互いに助け合えるような土壌を構築していければ心強いですよね。

その夢を実現するために力を貸して欲しいのは、真面目で素直な人。
この2点を備えた人はどんな企業でも求められる人材になり得ると思います。

「どこでも、いつでもワールドオフィスは良いお仕事をしてくれる」という安心感、信頼感こそが
30年会社を継続してきた全てだと思います。
そしてそれは、長い間支えて下さったクライアントの皆様と、何よりもどんなに嫌な仕事があっても
そばにいてくれたスタッフのおかげだと心から思います。

現在独立を考えている人は真面目さと素直さに「情熱」があれば素晴らしいですね。
きっと良い結果に繋がるはずです。
一人でも多くの頑張る人達を応援したいと思っています。